Netflix映画の新作「ロストガールズ」をご紹介します。世界での配信開始日は3月13日です。実際にあった話をドキュメンタリーの巨匠リズ・ガーバス監督が映画化!既にネタバレですが、ロングアイランドの殺人鬼をめぐるノンフィクション作品として大注目です!
おススメ度は
★★★★…デヴィッド・フィンチャーの「ゾディアック」とか好きなら楽しめるはず!
デヴィッド・フィンチャーの「ゾディアック」はU-NEXTで「見放題」観る事ができるのでこちらもチェックしてはいかがでしょうか?下記からU-NEXTのページへ行って名前、住所、クレジットカードを登録すれば31日間は無料で視聴できちゃいますよ!退会方法もリンクを貼っておきますね。
Netflixで人気の作品はこちら。
「ロストガールズ」はどんな映画なの?実話っていうのは本当?
結論から言いますと実話です!もちろん実話を元にしたフィクションになります。
2007年の「ゴーン・ベイビー・ゴーン」でも今回と同じく娘がいなくなってしまった母親役を演じて第80回アカデミー賞最優秀助演女優賞にノミネートされたエイミー・ライアンが今作の主役です。こちらの作品もU-NEXTで「見放題」なのでおススメですね。ベン・アフレックが監督した作品なんですよね~。
「ロストガールズ」は原作があってロバート・コルカーによる同盟のベストセラー本です。残念ながら邦訳の本は販売されていないので、ちょっとハードルは高いですが英語版に挑戦してしてみてはいかがでしょうか?電子書籍も販売していますよ。
Lost Girls: An Unsolved American Mystery LOST GIRLS [ Robert Kolker ] 価格:2,692円 |
Lost GirlsAn Unsolved American Mystery【電子書籍】[ Robert Kolker ] 価格:1,286円 |
「ロストガールズ」は実際にあった事件でアメリカのニューヨーク州にある「ロングアイランド」のサウスシェアで起きた連続殺人が舞台となっております。
ロバート・コルカーの原作本はノンフィクションの本なので、これを脚本として映画用に仕上げたのが、これまたシリアルキラーを題材にした映画「テッド・バンディ」(2019年)の脚本を執筆したマイケル・ウォーウィーが担当しております。これは期待できますよね。ちなみに映画「テッド・バンディ」は4月22日先行配信開始でブルーレイ&DVDは5月20日に決定しました。すでに予約開始しているのでメイキングやキャストインタビューが特典で付く予定のブルーレイが欲しい方はこちらから!ザック・エフロンの狂気な演技を楽しめますよ!
テッド・バンディ【Blu-ray】 [ ザック・エフロン ] 価格:4,065円 |
「ロストガールズ」に戻りまして監督はドキュメンタリーを撮ってきたリズ・ガーバスで、「ザ・ファーム」(1998年)と「ホワット・ハプント、ミス・シモン」(2015年)でアカデミー賞最優秀長編ドキュメンタリー映画賞の候補にもなった本格派!いかにドキュメンタリーの要素を映画に落とし込んでくるかが楽しみですね!
「ロストガールズ」の公式ホームページ(Netflix)と予告編、概要はこちら。
タイトル | ロストガールズ |
原題 | LOST GIRLS |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2020年 |
上映時間 | 95分 |
実はこの映画は少しいわくつきな映画で、元々はAmazonスタジオズが配給権を元々持っていたんですが、主演を予定していたサラ・ポールソンが降板する事になってしまったんですね、サラ・ポールソンはTVドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」で有名な女優さんですよね。降板する事になって主演がエイミー・ライアンになったんです、その時に配給権をNetflixが購入したことにより、Netflix映画としての配信が決定したんですね。かんたんにいうとゴタゴタが絶えない作品だったというわけ。作品の中身に影響しないと良いのですがどうでしょうか。
何度も書いておりますが、「ロストガールズ」は実話を元にした映画です。どんな映画なのかを説明するためには実際にあった事件にも触れないといけないので、簡単に触れておきますね。実際の事件に触れるという事はその時点で既に「ネタバレ」になるのでご注意ください!
ロングアイラインドの殺人鬼とは?
「ロストガールズ」の舞台となる事件は「ロングアイランドの殺人鬼」と呼ばれる連続殺人犯による犯行だと言われています。1996年から2013年頃までの約20年間にわたり連続殺人が行われていたんです。被害者は主に売春婦で10人~16人が犠牲になっているようです。何故確証が無いかというと。
まだ、犯人が捕まっていないから
はい、ネタバレですね。映画「ロストガールズ」も犯人が捕まらないまま終わるんです。後味悪いですよね。後述しますが、実はもっと後味が悪いんですよこの話は…
2010年の5月に24歳でニュージャージー州に住むシャノン・ギルバートが失踪するんです、母親はメアリー・ギルバートで「ロストガールズ」の主人公となるエイミー・ライアンが演じております。シャノン・ギルバートは隣のニューヨーク州のサフォーク辺りで行方不明になったという証言からメアリーは警察に捜索願を出すのですが、実はシャノンはいわゆる「売春婦」だったんです、ネットを使った売春行為で特にアメリカでは「売春婦」というのは下に見られていて、事件に巻き込まれたのは「自業自得」と世間から思われてしまうんです。警察も「売春婦」の行方不明事件には積極的ではなくメアリーは苦しめられるんですが、彼女は諦めずにメディアへ自身が露出して事件を多くの人に知ってもらうように仕向けます。2010年12月に警察犬が麻袋を発見し、その中には白骨化した遺体が。シャノンでは無かったものの警察もやっと重い腰を上げて捜査を進めるんですね。
その2日後に同地区で3つの麻袋から遺体が発見された事により、警察は同じ地域から4つの殺害遺体が発見された事実からシリアルキラー(連続殺人犯)による犯行であると推定します。2011年の3月から4月にはさらに4つの遺体が発見されアメリカメディアでも話題に。サフォーク警察の捜索は犯人逮捕につながらずにどんどんと犠牲者が増えていく…ついにサフォーク警察はロングアイランド殺人事件逮捕に繋がる情報に関する懸賞金を5000ドルから郡の歴史上最高額となる25,000ドルにまで引き上げます。その後もさらに2人の遺体の一部が見つかるなど、合計10人にも及ぶ遺体が発見されます。10名のうち4名までがインターネットを使った売春行為をしていた事から犯人の獲物を物色する方法までは警察も推測がいったもののそれ以上の手がかりは見つける事が出来ないでいたんです。
そして、ついに恐れていた事が起きてしまうんです。シャノン・ギルバート遺体が2011年11月13日に発見されます。しかし、今までの連続殺人で使われていた「麻袋」にも入っておらず、警察はシリアルキラーの犯行では無く、シャノンは事故で亡くなったと報じるんです。
しかし、事件当時の状況から彼女は身の危険を感じて911に電話を残していたり、失踪場所近くの住宅のドアを叩いて助けを求めていたという証言があり、メアリーは事故だという事は信じる事ができません。当時のメアリー・ギルバート(本人)のインタビュー映像はこちら(英語で字幕はありません)
完全に迷宮入りとなってしまった「ロングアイランドの殺人鬼」による事件をメアリーは必死に探し続けるのですが、犯人があまりにも警察内部の事情を知っている事から警察関係者では無いかとの憶測もありシャノンの死は陰謀説さえ出る始末なんです。そして2020年現在、犯人はまだ捕まっておりません。
「ロストガールズ」はどんなあらすじなの?
先ほどの実際にあった事件のいきさつでほぼストーリーは話してしまいましたが、「ロストガール」の映画は主人公のメアリー・ギルバート(エイミー・ライアン)が娘のシャノン・ギルバートが失踪したことにより警察の力には頼らず自分の力で捜査をしていくというのが見どころになると思います、刑事のドーマン役には「ユージュアル・サスぺクツ」(1995年)や「ヘレディタリー/継承」(2018年)に出演していたガブリエル・バーンがなんとも頼りなさげな刑事を演じてますね。渋いですが。
メアリーは真相の解明だけではなく、シャノン・ギルバートと他の被害者達の貶められた尊厳を守る活動を始めるんですね。
「ロスト・ガールズ」の海外の評判とネタバレ
もう既に「ネタバレ」をしておりますが、「ロスト・ガールズ」の海外の評判と最終的なネタバレをご紹介いたします。まずは海外の評判ですが、まずはロッテントマトから見ると。トマトメーターは71%という事でまあ良くもなく悪くも無い数字ですね。(トマトメーターは批評家による採点です。)
もう一つIMDbの数字はどうでしょうか?星が6.2なのでこちらもまあ良くは無いですが、悪いというわけでも無い感じです。
批評家たちの良いコメントを観てみると。
「現代の最も有名な事件を感情的に表見した作品」
「何故行方不明になるのか?それは貧しいから?黒人だから?色々な事が考えられますが、リズ・ガーバス監督の情熱とエイミー・ライアンの熱演で作品にリアリティーを持たせています。必見!」
悪い評価を観てみると。
「事件は大きな問題なのに、一人の母親の怒りの話になってしまっている」
「司法制度を取り巻く人々へ彼女たちのような不幸な行方不明者へ焦点を向けさせる事は素晴らしいが、映画ではうまく表現しきれていなかった」
そうですね、何となく悪い意見もわかるような気がしますよね、エイミー・ライアンは熱演して素晴らしいけどもそれが彼女一人が目立ってしまうような作品になってしまっているというのが大多数の感想なんじゃないですかね?
そして最後のネタバレですが、実はメアリー・ギルバートは殺されてしまうんです…映画でそこまで描いているかはわかりませんが事実では殺されてしまいます。しかも娘に。
どういう事かわからないかもしれませんが、メアリーはシャノン・ギルバートの他にも娘が2人いて映画の中でも「ジョジョ・ラビット」(2019年)に出演していたトーマシン・マッケンジーが娘役っぽいですよね、トーマシン・マッケンジーが演じている方が最終的にメアリーを殺すかどうかは不明ですが、ニュースにもなっております(英語のみで字幕はありません)。2016年に心の病を負っていた娘のサラ・ギルバートによって殺害されてしまいます。
なんとも、やり切れない事件ですよね。だから下手をすると「ロストガールズ」は完全な鬱映画になってしまう可能性もありますね。デイヴィッド・フィンチャーが監督なら完全にそうなります。実際には映画「ロストガールズ」でどの程度まで語られるのはわかりませんが、どちらにしても悲しい結末は避けられないでしょう。
「ロストガールズ」のサントラはアン・ニキティンが担当!
ちょっと悲しい気持ちは置いておいて、「ロストガールズ」のサントラを担当するのは「アメリカン・アニマルズ」(2019年)で話題となったアン・ニキティンが担当するんですね、たしかにこの人の音楽は「ロストガールズ」に合いそうです。
「アメリカン・アニマルズ」も面白いので是非観て欲しいですね、こちらも冒頭のU-NEXTなら無料で視聴できますよ。他にもポイントは買わないといけませんがdTVでも観る事ができるので検討してみてはいかがでしょうか?ブルーレイとDVDも発売中です。
アメリカン・アニマルズ【Blu-ray】 [ エヴァン・ピーターズ ] 価格:1,584円 |
価格:986円 |
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。うろたんでした。
コメントを残す