「リング」シリーズでお馴染みのホラー小説家、鈴木光司作の短編を、同じく映画「リング」などでJホラーブームの火付け役となった中田秀夫監督が映画化。
2002年に公開し、2003年のジェラルメ国際ファンタスティカ映画祭でグランプリを受賞した映画「仄暗い水の底から」をご紹介します。
黒木瞳主演の本作は、「水」をテーマにしておりジメジメした雰囲気がJホラー的な表現と相まって、いかにも日本のホラー映画といったジワジワとくる恐怖が味わえます。
2005年には「ダークウォーター」としてハリウッドでリメイクされています。
邦画のホラーはほんとうに怖いよね。
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映画「仄暗い水の底から」あらすじやラストネタバレは?
淑美(黒木瞳)は夫・邦夫(小日向文世)との離婚調停中で、娘・郁子(菅野莉央)の親権を争っていました。
淑美は母娘2人で生活できることを主張する為に、新しいマンションへ引っ越すことに。
しかし薄暗い外見に加えて寝室の上から水漏れがありました。
淑美は管理人や不動産屋に相談しますが、なかなか真剣になってくれないので仕方なく上の階を訪ねます。
上の階は留守なのか応答はありませんでした。
しかし、その後上の階から子供の走り回る足音が度々聞こえるようになるのです。さらに家の蛇口から水に混じって髪の毛の塊が出てくるようになります。
ある日、淑美と郁子はマンションの屋上で子供用の赤いバッグを見つけます。
管理人へ届けますが、マンションの住人で小さい女の子は郁子以外に心当たりがないと言われ淑美は不信に思います。
そんな時、淑美は近所の電柱の貼り紙を見つけます。
貼り紙の内容は美津子という少女が2年前から行方不明になっているということでした。
美津子は郁子と同じ幼稚園に通っていて、父子家庭の郁子は父親を待つ孤独な毎日を送っていました。
ある日いつも通り父親を待っていたはずの美津子の行方が突然わからなくなり、美津子がいつも身につけていたのが屋上にあった赤いバッグでした。
淑美は再び上の部屋を訪れます。鍵が掛かっていなかったので中に入ってみると水道の蛇口が開きっぱなしで部屋中水浸しでした。
マンションの引っ越しを考えた淑美でしたが、離婚調停の不利になると弁護士から止められます。
しかし弁護士が管理人と不動産屋に掛け合い水漏れを解決してくれることになりました。
それでも怪奇現象は収まることはなく、美津子の影に怯えて過ごす淑美は、マンションの屋上にある貯水タンクの点検表を見つけます。
貯水タンクを最後に点検したのが美津子が行方不明になった日と同じということに気づいた淑美は、美津子が誤って貯水タンクに落ちて死んだと確信します。
それと同時に、タンクの内側から激しくタンクを叩く音が聞こえて恐怖した淑美は急いで部屋へ戻ります。
部屋に戻ると郁子が風呂場にずぶ濡れで倒れていました。
淑美は慌てて郁子を抱き抱えエレベーターに乗り込みますがエレベーターが動きません。
恐怖に怯えながら自室の玄関が開いていくの見つめる淑美が見たものは母親である自分を探す郁子の姿でした。
それなら自分が抱き抱えているのは?と、目をやると自分が抱いていたのは腐敗した美津子でした。
母親を助けようとエレベーターに駆け寄る郁子を淑美は静止し、美津子と共に郁子のいる階からエレベーターは動き出します。
エレベーターは再び郁子の前に止まり扉が開きますが、エレベーターからは大量の水が溢れ出すだけで淑美と美津子の姿はありませんでした。
10年後、高校生となった郁子はかつて自分が住んでいたマンションの部屋を訪れます。
そこでかつての淑美と出会った郁子はまた一緒に暮らしたいと淑美に告げます。
何も言わず微笑む淑美の側には少女の影がありました。]
予告編はこちら。
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映画「仄暗い水の底から」最後の意味からストーリー考察!
結局美津子は悪霊となって生者を引きずり込む存在になってしまいますが、生前孤独な日々を送りながらも健気に父親を待ち、マンションのずさんな管理もあって貯水タンクに落ちてしまう可哀想な少女でもあるのです。
最後、淑美は美津子の母親代わりとして共に地縛霊となってしまいます。
それは郁子を助ける為だけではなく、美津子という少女への同情に似た母性が働いたのかもしれません。
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仄暗い水の底からを楽しむなら原作の小説や漫画もあるのでそちらもおすすめです。
ホラー映画に関してはこちらでも紹介をしているので併せてご覧ください。
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