羊たちの沈黙 プロファイリングを認知させたFBI映画

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                    羊達の沈黙

1991年公開のアメリカ映画、言わずとも知れた名作です。



原作はトマス・ハリス。主演はジョディー・フォスターアンソニー・ホプキンスという名優です。

第64回アカデミー賞の主要5部門を独占した作品で、この作品でFBIのプロファイリングという捜査方法が有名になりました。

今ではハリウッド映画や海外ドラマでは当たり前になってしまったプロファイリングですが、当時はものすごい捜査方法が出てきたという感触でしたね。

このブログでも紹介したFBI心理分析官という本の著者である元FBIの心理分析官のロバート・K・レスラーがこの映画の原作にもアドバイスしていた事から日本でもおなじみになりましたね。

当時のTV番組の特番とかで、未解決事件をプロファイリングで捜査するといった内容の番組がよく放送されていたのを覚えています。

さて、映画に戻りますが、何せキャストが絶妙です。天才シリアルキラーレクター博士アンソニー・ホプキンスが完璧なまでに演じております。

その後の、ハンニバルレッド・ドラゴンにもレクター博士役として出演する事になるのですが、それくらいハマり役です。

アンソニー・ホプキンスの他の映画を見てもどうしてもレクター博士に見えてしまうくらいで、まさかローマ法王役をいずれやるとは本人も当時は思わなかったでしょう(笑)

そして、FBIの新人捜査官としてジョディ・フォスターが事件を解決する為に

動くのですが、この時のジョディ・フォスターはほんと綺麗です。。。

子供の頃にこの映画を初めてみて、好きな女優は?と聞かれたらジョディ・フォスターとわたし自身言っていました(笑)

(後にレズビアンをカミングアウトした時はショックだったなぁ)

今にしてこの映画を再度観てみるとけっこう無理な所も多かったりして、

まずは新人の女性捜査官にいきなり、有名シリアルキラーと一人で面会に行かせる

FBIの主任捜査官なんていないでしょ。という所。

危険だとわかってなんで一人で送り込むか悩みます。。。。

また、レクター博士が脱走するのも実際にはちょっと無理あるでしょという感じ、

看守の顔の革を剥いだり、一人でその看守をエレベーターの上に載せたり、今見ると

ええー!?って感じの所はあります。

ただ、この映画の凄い所は所謂サイコサスペンスというジャンルなんですけど、グロいシーンはほとんど出てこないんですよね。

連続殺人鬼のバッファロー・ビルに殺される若い女性達の殺人シーンは出てこない。

死体のシーンはあるんですけど、そのシーンが一番エグいかなぁと思う程度です。

2作目のハンニバルに比べたら全然そういうシーンが無いので映画としてB級になりやすいサイコサスペンス、ホラーといったジャンルなのにアカデミー賞取っちゃうような

S級作品にしたのはただただ脱帽です。

残念ながら、続編のハンニバルレッド・ドラゴンはその辺りがB級になってしまった

要因かと…

話としては連続殺人鬼のバッファロー・ビルを主人公のクラリスジョディ・フォスター)が推理して見つけ出す。というシンプルな話なんですけど、実際の見せ場はなんと言ってもクラリスジョディ・フォスター)とレクター博士アンソニー・ホプキンス)の心理戦と奇妙な恋愛?感情。。

クラリスシリアルキラーレクター博士の心を掴んで捜査に協力してもらう過程

が何よりも面白いです。

レクター博士のモデルとなるシリアルキラーは何人かいて、このブログでも紹介した

テッド・バンディもその一人。

頭脳明晰で女性にもモテるルックスなのにシリアルキラーっていうギャップ。

羊たちの沈黙っていう題名も秀逸で、最初はなんでこんなタイトルなんだ?と

謎なんですが、主人公のクラリスが幼少期に子羊達を救う事が出来なかったのが、自分にとってのトラウマとなっていて、バッファロー・ビルを捕まえる事で子羊(誘拐された女性)を救う事が出来て、トラウマを克服するという結末に、

あ〜、そういう事ね。

と唸ります。

何故か近年シリアルキラーに関してまた関心が高まってきていて、テッド・バンディや

ジョン・ゲイシーエドモンド・ケンパー、ジェフリー・ダーマーがメディアでも取り上げられたり、日本でもひっそりとシリアルキラー展が毎年のように開催されていたり

するようです。

シリアルキラーっていうと1960年代〜1980年代のアメリカで数多くいたんですけど、日本でも宮崎勤なんかが連続殺人鬼として有名になったり、1990年代以降は南アフリカなどでもシリアルキラーが増える傾向にあったようです。

ちょうど、経済が発展して人々が衣食住を賄えるようになると、所謂、余裕が出来て

こういった趣味趣向の気持ちが心理として表に出てくるのでは?という意見もあったりします。

現在のアメリカや日本では科学が発展しすぎて、なかなかシリアルキラーになろうにも

その前に捕まっちゃう事が多いんじゃないかって気もしますよね、誰もがスマホモって写真撮れるような状況ではすぐに足が付いてしまって逃げる事も出来ないですよね…

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感想(6件)


とにかく、一度は観て損しない映画なのでオススメです!

★★★★

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urotan
3歳の父親であり、音楽活動をする傍ら映画や本、サウナにどっぷりハマっております!ミュージシャンとしてはベーシストであり作曲、プロデューサー業をしており、バンド活動も久々に開始いたしました。映画や本、サウナが好きな方に少しでもためになる情報をお届けしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。