ジョージ・A・ロメロ監督によるゾンビ映画の金字塔「ゾンビ」(1978)をご紹介します。
本作に登場するゾンビは、動きが遅い、生前の記憶がない、ゾンビに噛まれるとゾンビとなって甦る、人肉を求めて人間を襲う、ゾンビを止めるには頭部を破壊するなどの特徴があり、それは現在に至るまで大量に作られているゾンビという怪物の礎となっています。
そして本作には多数のバージョン違いが存在します。
上の画像にある「米国劇場公開版」に始まり、アジア・ヨーロッパなど世界で最も多く劇場公開された「ダリオ・アルジェント監修版」、それを元に独自の編集が加えられた「日本劇場公開版」の他、ディレクターズカット版、テレビ放送版などかなりの数のバージョンがあり、ソフト化されているものも多いので色々なバージョンを楽しんでみるのもいいですね。
「ゾンビ」あらすじや結末ネタバレは?
突如、蘇った死者が生きた人間を襲いかかり世界は混乱してしまいます。
文明と秩序が崩壊しかかった世界で、TVでは評論家が的外れな論争を繰り広げていました。
そんな状況を打破しようと、TV局員のフランは恋人で同僚のスティーブンとヘリを使い郊外へ逃げ出す計画を立てます。
同じ頃、SWAT隊員ロジャーはプエルトリコ系住人のアパート籠城の制圧作戦中でした。
アパートの中には生者と死者が混在していましたが、隊員のウーリーがゾンビもろともプエルトリコ人を乱射したのです。
やむを得ずウーリーを射殺したロジャーは同僚のピーターと郊外へ脱出します。
フラン、スティーブンとロジャー、ピーターは郊外にある巨大なショッピングモールにたどり着きました。
品物のほとんどが無事だったので4人はしばらくここに留まる事にします。
モールの出入り口を塞ごうとしている時、ロジャーがゾンビに噛まれてしまいます。
ロジャーの容態が少しずつ悪化していくのですが、4人は束の間の安息を楽しく過ごしていました。
ついにゾンビ化したロジャーの頭をピーターが撃ち抜き、そしてフランの妊娠が発覚します。
そんな時、暴走族ヘルズ・エンジェルスがモールへ襲撃します。
激闘の末、ヘルズ・エンジェルスを追い出しますが、スティーブンがゾンビ化してしまいます。
抗争によりゾンビが多数モールへ侵入してしまい、ピーターは銃で自殺をしようと考えますが、フランの説得により2人でモールから脱出することに。
ヘリに乗り込んだ2人は、燃料が少ない不安の中朝焼けに飛び立つのでした。
予告編はこちら
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「ゾンビ」リメイク版との違いは?
本作「ゾンビ」は「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004)としてリメイクされています。
監督は「ジャスティス・リーグ」シリーズなどで知られるザック・スナイダー監督です。
基本的なストーリーの流れは本作と大きな違いはないのですが、「ゾンビを走らせる」という点でかなり挑戦的な改変がされています。
ゾンビの動きを早くすることでストーリーのテンポを上げていますね。
この作品以降、走るゾンビが増えたような印象がありますが、ザック・スナイダー監督による新しいゾンビ像のオリジナルになっている気がしますね。
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1980年代映画はこちらの記事でも紹介をしているので併せてご覧ください。
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