ジョン・カーペンター監督によるSFホラーの不朽の名作、1982年公開「遊星からの物体X (字幕版)」をご紹介します。
原作はSF作家・編集者のジョン・W・キャンベルが1938年に発表したSF短編小説「影が行く」で、これまでに「遊星よりの物体X」(1951年)、「遊星からの物体X」(1982年)、「遊星からの物体Xファーストコンタクト」(2011年)と3度の映画化がされています。
本作の魅力としてあげられるのは、地球外生命体の特撮技術、そして疑心暗鬼に囚われる隊員達の緊張感ある人間ドラマです。
ジョン・カーペンターが監督して注目を集めたSFホラー作品だよ!
あらすじやラストのオチネタバレは?
物語の舞台は南極のアメリカ基地。そこで暮らす12人の男達は、犬を追いかけるノルウェー観測隊のヘリに遭遇します。
錯乱したノルウェー人を銃殺した彼らは、ノルウェー観測基地を探索することに。
そこには跡形も無くなった基地と、人間のものとは思えない異形の焼死体がありました。
残された映像フィルムには円盤状の乗り物が映っていました。
持ち戻った焼死体を調べていると、保護していた犬がグロテスクな化け物に姿を変えていました。
火炎放射器で怪物を退治し、細胞などを調べるととんでもない事実が判明します。
この生物は他の生物に取り付き、外見を変えずに本人になりきることができるというのです。
さらにこの生物が文明社会にたどり着いた際、およそ27000時間で全人類と同化するというシミュレーション結果まで出ました。
この時すでに誰が取り付かれているのかわからなくなっていた彼らは疑心暗鬼になり、怪物に襲われて仲間を失っていきます。
同化した人間の血液に熱を当てると血液が暴走することを突き止めた彼らでしたが、既に仲間の大半が殺されていました。
最終的に彼らは、人類を守るために基地もろともダイナマイトで爆破するという作戦に出ます。仲間達が同化し巨大になった怪物をダイナマイトで爆破したところで解決。
最後に残った2人は、燃えゆく基地を眺めながら最期の酒を味わい、凍死するのを待つところで物語は幕を閉じます。
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生き残りは?ラストシーン考察
生き残ったのはマグレディとチャイルズの2人でしたね。
エピローグでの2人のやりとりはとても印象的でした。
お互いに相手が怪物と同化しているのかという最後まで拭いきれない疑心暗鬼が、ラスボスを倒した後とは思えない妙な緊張感を生んでいます。
そして2人で酒を酌み交わしながら、ただ結末を見届けて受け入れるところに漂う哀愁もたまらないですよね。
色々な考察の中の一つで、チャイルズの息が色くないから実は同化しているというものがありましたが、これに関しては監督のジョン・カーペンターが否定をしていました。
2011年公開の「遊星からの物体X ファーストコンタクト(字幕版)」では本作の前日譚にあたるノルウェー観測基地での物語が描かれています。
本作に出てくる焼死体ができるまでの場面や、冒頭での犬とヘリのシーンに繋がるところなど、「遊星からの物体X」がお好きな方は必見ではないでしょうか。
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1980年代映画はこちらの記事でも紹介しています。
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