「E.T.」は1982年公開のスティーブン・スピルバーグ監督のSF映画です。
両親が離婚し父親が家を出たあとに、想像上の宇宙人の友達を作りあげたというスピルバーグ自身のエピソードをもとに作られた作品です。
「E.T.」は第55回アカデミー賞の4部門を受賞し、世界歴代興行収入1位の座を10年以上もの間キープしました。
ヘンリー・トーマス、ドリュー・バリモア、ロバート・マクノートンたちが出演。
映画は暗い森の中の木々の間に、宇宙船が現れるシーンから始まります。
映画「E.T.」あらすじは?
宇宙人と思しき生物たちが、宇宙船の辺りを探索し植物などを採取しています。
その内の一人が少し離れた場所へ行き、眼下に広がる町の明かりを眺めていると、車が数台現れ、何人もの人間たちが車から降りて来て森の中へ踏み込んで行きました。
危険を察知し、慌てて宇宙船に乗り込む宇宙人たち。
町を眺めていたひとりも仲間の所に戻ろうとしますが間に合わず、宇宙船は彼を残したまま空に飛び立って行きました。
人間たちは地球にとり残された宇宙人がいることを知り、追跡を開始します。
その宇宙人は、さっきまで見ていた町の方へ姿を消していきました。
新興住宅街にある一軒家。
そこには10歳になるエリオット(ヘンリー・トーマス)が母親メアリー(ディー・ウォレス)、兄マイケル(ロバート・マクノートン)と妹ガーディ(ドリュー・バリモア)と暮らしています。
エリオットの両親は最近離婚をし父親はいません。家族は未だこの傷が癒えていない状態でした。
取り残された宇宙人は、このエリオットの家の物置に身を潜めたことからエリオットに気がつかれ、 彼の家でかくまわれることになります。
エリオットは家に宇宙人がいることをマイケルとガーディに打ち明け、この事は3人だけの秘密にすると約束をさせました。
彼らは宇宙人と直ぐに仲良くなります。
エリオットは、宇宙人を自分の部屋のクローゼットの中に隠し学校へ。
しかし宇宙人は勝手にクローゼットから出てしまい、冷蔵庫の中を物色してビールを飲んで酔っ払い、リビングのソファに座ってテレビを見始め、驚いたり、感動したり。
そのころ学校のエリオットはと言うと、、、
彼と宇宙人は心が繋がり、宇宙人の体験がそのままエリオットに現れてしまうため、エリオットも酔っぱらい、理科の授業では解剖用のカエルを全部放してしまい、あげくの果てに憧れていた女の子にキス。
母親はエリオットの学校から呼び出されてしまいました。
家に戻って来たエリオットは、宇宙人に初めて「エリオット」と呼ばれ驚きます。
私が言葉を教えたと嬉しそうに言うガーティ。
宇宙人は少し単語を覚え、片言ながらも意思の疎通が出来るようになりました。
エリオットはこの宇宙人を、「地球圏外の」という意味のE.T.(the Extra-Terrestrial)と呼ぶことにしました。
新聞の漫画欄で宇宙と交信する場面、TVで電話をかける人々を見たE.T.は、自分の「ホーム」に「電話」をすると言い出します。
E.T.が自分の星の仲間に連絡をする道具を作れるように、ガレージの中から使えそうなガラクタを集めるエリオットとマイケル。
そのガラクタの中のノコギリの歯で指を切ってしまい、思わず「Ouch! (痛い!)」と言うエリオット。
それを見たE.T.は自分の指先に光を灯し、エリオットの傷口に近づけます。するとエリオットの傷は跡形もなく消えてしまいました。
一方で、とり残された宇宙人の行方を追ってる人々は着実に居場所を突きとめていきます。
映画「E.T.」の予告編はこちら。
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映画「E.T.」結末ネタバレは?
ハロウィンの日の夜に、E.T.の星に連絡を試みる計画を立てます。
当日、E.T.にシーツを被せ、お化けの格好のガーディだと母親に偽り、エリオットとマイケルも仮装をしてE.T.を外に連れ出すのに成功。
エリオットとE.T.は、E.T.の力で夜空を飛んで森に向かいました。
E.T.の星へのメッセージの送信は成功したようでしたが、迎えは現れません。
夜も更けて来て、寝入ってしまったエリオット。
朝になって目を覚ますとE.T.の姿がありません。
家にひとりで戻ったエリオットは高熱をだしており、明らかに体調が良くない様子。
マイケルが自転車でE.T.を探しに森へ向かい、川岸で倒れているE.T.を発見して家に連れて帰りました。
母親に瀕死のE.T.のことを打ち明けますが、驚いた母親は子供達をE.T.から離そうとします。
そこへ宇宙服の様なものを着込んだ完全防備の科学者や医療関係者の人々が次々に現れました。
彼らはエリオットの家に仮の研究室を設置し、エリオットとE.T.の容体を見守ります。
やがて二人の心の繋がりがだんだんと薄れていき、エリオットは回復しますが、E.T.は反対にどんどんと弱っていき、ついに心音が止まりました。
E.T.と涙ながらに最後のお別れをするエリオット。
しかし、再び胸に赤く光がともり目を覚ましたE.T.は、自分の迎えが来るとエリオットに告げます。
E.T.を連れ出し、宇宙船が迎えが来る森に向かわなくてはなりません。
E.T.を乗せたバンをマイケルの運転で盗み出し、途中でマイケルの友達と落ち合い自転車に乗りかえ、E.T.を連れて逃走するエリオット達。
追ってを振り切ろうとしますが、警察に道を封鎖され逃げられるのもここまでかと思った瞬間、E.T.のパワーでエリオットもマイケルも友達も自転車ごと宙に浮きました。
そのまま空高く舞い上がり、森の中へと向かいます。
森の中に宇宙船が降りてきます。
そして、いよいよ別れの時。
E.T.はエリオット、マイケル、ガーディとお別れの挨拶を交わし、エリオットの母親、マイケルの友達、E.T.をずっと追っていた科学者に見送られ、自分の星へと帰って行きました。
口コミは?
ETのあの姿には秘密が?エリオット少年とETの心通わせるシーンは感涙ものです。
映画「E.T」最後のセリフの意味も紹介!
E.T.とエリオットの別れのシーンでE.T.はエリオットに「Come」一緒に行こうと言いますが、エリオットは「Stay」ここに残ると答えます。
E.T.はエリオットがノコギリの歯で指を切った時に言った言葉「Ouch(痛い)」といながら指を自分の胸から口元に、エリオットも同様に「Ouch」と返しました。
ふたりは別れの辛さをこの言葉でお互いに伝え合いました。
最後にE.T.の指先がエリオットの指の傷を治した時と同じように光り、その指をエリオットの眉間にもっていき、E.T.は「I’ll be right here. (いつもここにいるよ)」と言いました。
目に見える傷の痛みとは違う辛い別れの心の痛みは、この言葉で癒されます。
エリオットとE.T.、人間と宇宙人、住む星さえ違いどんなに遠く離れていても、育んだ友情はお互いの心の中から消えることは無いのでしょう。
この最後のセリフはエリオットとE.T.だけのものではなく、この映画を観ている観客一人一人に向けたスピルバーグからのメッセージでもあったのかもしれません。
大切な誰かと離ればなれになっても、相手を思う気持ちがあれば、きっと相手を身近に感じられ、常に心は繋がりあっているものだと。
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スティーブン・スピルバーグ監督の映画はこちらの記事でも紹介をしているので併せてご覧ください。
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