4月3日より公開されている映画「囚われた国家」の紹介です。
「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」を手掛けたルパート・ワイアット監督が手掛けたSF映画です。
「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」では人類が猿に制圧されるまでの姿を描いておりましたが、今作では人類がエイリアンに制圧されてしまった後の姿を描いています。
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単なるデストピアSF映画の枠に止まらない骨太な社会は映画とも評価されているようです。また、気になるのは予告編で映り込むロボットの姿。
あ、あれはガンキャノン!?
映画「囚われた国家」あらすじ
2019年突如としてエイリアンが地球を侵略し始めます。
エイリアン襲撃によりガブリエルとラファエルの2人兄弟は両親を失ってしまいます。
それから9年の月日が経ち、地球は完全にエイリアンの統治下にありました。
シカゴの政府もエイリアンたちの傀儡に成り果てており、圧政のもと市民たちは激しい格差や監視社会に喘いでいました。
青年に成長したラファエルはエイリアンへのレジスタンス勢力「フェニックス」のリーダーとなりましたが消息をたっていました。
またレジスタンス活動を制圧する立場にあった警察特捜司令官マリガンはラファエルの生存、そしていずれ「フェニックス」が復活することを予測しておりラファエルの捜索を続けていました。
ガブリエルはある警察の極秘情報を手にしており、レジスタンスへ参加することを決意していました。一方レジスタンス勢力はシカゴのスタジアムで開催される政府支持派勢力への大規模攻撃を計画していたのです。
レジスタンス、警察、政府、エイリアンと様々な組織の思惑が交差する中、兄弟は再会できるのか。
そしてエイリアンに支配された政府の実態とは…。陰謀渦巻く近未来のシカゴを舞台にしたデストピアSF映画です。
映画「囚われた国家」キャストとネタバレ
レジスタンス勢力の兄弟のうち弟ガブリエルを演じるのはアシュトン・サンダースです。アカデミー賞受賞作品「ムーンライト」にて主人公シャロンの少年時代を演じたことで注目を浴びた俳優ですね。
シャロンは拠り所のない孤独な少年でしたが今作でも両親を失い、兄も行方不明となってしまった孤独な役どころを演じております。
対して警察勢力のメインキャストであるマリガンはジョン・グッドマンが演じました。
「キングコング髑髏島の巨神」では変人古生物学者ビル・ランダを演じていましたが今作ではハードボイルドな刑事を見事に演じています。
体制派としてテロを防ぐために奮闘しているように見えますが…。
マリガンが懇意にしている娼婦ジェーンを演じるのはベラ・ファーミガです。
「死霊館」シリーズでは主人公の1人ウォーレン夫人を演じ、果敢に霊に立ち向かう凛々しい姿を見ることができました。
一見なんてことない役どころに見えますが実は彼女は物語の核心に関わる重要な人物なんです。
*以下ネタバレ注意!!
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この作品、終盤で実はほとんどの主要人物が反エイリアン派であることが明かされるのです。
レジスタンス「フェニックス」のテロ行動はマリガンが警察組織の幹部となりエイリアンとの謁見を許されるポジションにつくための布石でした。
見事テロ活動に乗じて幹部になることができたマリガンはラスト、爆弾を抱えてエイリアンとの直接対面へと向かいます。
すべてはシカゴ市内のエイリアンを一掃し、市民の真の自由を勝ち取るため、マリガンは自爆攻撃に成功するのです。
映画「囚われた国家」の評判
すでに日本でも公開済みな本作品。本国そして日本での評判はどうなっているのでしょうか。ロッテントマトから見てみましょう。
ロッテントマトとはアメリカの映画批評サイトで映画の面白さを図る上でとても役に立つサイトです、
批評家からの評価が43%、一般の観客からの評価は37%というよくない評価が下されているようですね。
次にIMDbの評価は?IMDbとは、Amazonから提供されているインターネット上での映画のデータベースになり、洋画作品などはこの数値を見て星が多いほど評価が高い映画だといえます。
またIMDbでの評価は6/10とまあまずまずの評価となっています。
なぜあまり高評価を集められなかったのでしょうか口コミを見てみると、
「残念ながら一人一人のキャラクターが立っていない。チェスのポーンのように無個性だ」
「多くのスリルはあったが見終わった後に多くの疑問も残った」
と言った声が上がっています。
エイリアン侵略後の世界という特殊な状況を描くのに力を注いだ結果、人物描写が薄くなってしまったようですね。
結末が結末だけに本作で人物描写が薄いというのは致命的かもしれません。
対してもちろん高評価も寄せられています。
「自分たちの住んでいるそのままの街が支配されており、物語の行く末から目が離せなかった」
「エイリアンのデザインが素晴らしい」
など緻密な映像に評価が集中しました。
「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」で見せた極めてリアルな猿の描写や森のCG技術は健在なようで美しい映像を期待できそうな映画ですね。
では日本での評判はどうでしょう。
日本の映画情報サイト「映画.com」の評価を見てみると3.2/5とまずまずの結果になっています。
「盲従する大衆、そして体制に異議を唱え行動する少数派。そう考えれば、今の世界とあまり変わらない。」
「もちろん今の新型コロナウィルスによる不要不急の外出禁止にも似た雰囲気が感じられ、IT技術により国民の行動履歴が全て把握される世の中。」
と今の問題ある社会のあり方とリンクさせてみている方が多く、社会派映画として捕らえられているようです。
映画「囚われた国家」はこんな映画
予告編でチラリと映るガンキャノンのようなロボット…残念ながら活躍しません(涙)。
本編はすでに人類とエイリアンとの戦いが終わっている状況でスタートしており、ロボットはただの置き物状態になっています。
「レディープレイヤーワン」でのガンダムのような大活躍を期待してしまうとガッカリしてしまうかも!
終盤でマリガンもジェーンもマリガンの上司も反体制派であったことが発覚する大どんでん返しにはびっくりしました。
まああんな気持ちの悪いエイリアンに支配されるなんて恐ろしくて仕方ないですよね。
アクション要素は少なく、恐ろしい政治体制の敷かれた近未来を描く、硬派なSF映画となっております。
フィリップ・K・ディックの描くデストピアな世界観によく似ていますので、SFファンには必見の面白さでしょう。
予告編はこちら
概要はこちら
タイトル | 囚われた国家 |
原題 | Captive State |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2019年 |
上映時間 | 109分 |
最後まで読んでいただきありがとうございました!うろたんでした!
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