「レインマン」は「トッツィー」や「ミート・ザ・ペアレンツ 3」のダスティン・ホフマンと「トップガン」、「ミッション・イン・ポッシブル」シリーズのトム・クルーズが共演した1988年公開の映画です。
父親の死によって兄がいることを知ったトム・クルーズ演じるチャーリーと、ダスティン・ホフマン演じる重度の障害がある兄のレイモンド。
ふたりのロード・トリップを通じて、ユーモアを交えながら、時にほろっとさせられるシーンと共にふたりの兄弟愛が描かれています。
監督は「スリーパーズ」や「ロック・ザ・カスバ!」のバリー・レヴァンソンで、彼はこの作品で第61回アカデミー監督賞を受賞しています。
ダスティン・ホフマンも主演男優賞を受賞。「レインマン」は作品賞なども含め計4部門でアカデミー賞を獲得しました。
「レインマン」あらすじやラストネタバレは?簡単なストーリー解説や感想も紹介!
「レインマン」あらすじ
ロサンゼルスで高級輸入車のディラーをしているチャーリー・バビットは最近は資金ぐりが上手くいかずお金に困っていました。
チャーリーは早くに母親を亡くし、ロスに来る前は父親と暮らしていました。
ティーンエイジャーだった時に、父親が大切にしていたクラッシックカー、ビューイック・ロードマスターを無断で乗り回し、父親が警察に盗難届けを出したために警察に捕まります。
同乗していた友人は両親が直ぐに駆けつけて保釈になったものの、チャーリーの父親は2日間チャーリーを刑務所に置き去りに。
この出来事がきっかけで親子は決裂、家を出てロサンゼルスに来たチャーリー。
それ以来、父親とはずっと疎遠になっていました。
その父親の訃報がチャーリーのもとに飛び込んできます。
父親の遺産が入ることを期待して、ガールフレンドのスザナを連れ立ってオハイオ州のシンシナティーへと向かいました。
しかしチャーリーが相続されたのは例のクラシックカー、ビューイックと薔薇の茂みのみ。
それに不服なチャーリーは、残りの遺産がどこに行くのか調べた結果、信託財産として、ある精神病院に相続されることになっていたのです。
その病院を訪ねてみると、そこには今までチャーリーが知らなかった兄、サヴァン症候群を担っているレイモンドがいました。
彼は人に触れられるのを極端に嫌がり、物事を普通に理解することも難しく、感情も顔に表れず無表情。毎日のルーティンは彼の中できっちりと決まっており、何もかもが同じでないと取り乱します。
兄の存在に驚き、彼が相続する遺産に納得がいかないチャーリーは、レイモンドを利用して遺産を手に入れようと彼を病院から連れ出し、一緒にロスへ連れて帰ろうとします。
しかし、これまでの飛行機事故の全記録が頭に入っているレイモンドは、飛行機に乗るのを拒否、乗せようとすると大騒ぎ。仕方がなく父親からもらったビューイックでロスまで戻ることに。
その道中では、レイモンドの特殊な能力が明らかになります。
数字にめっぽう強く、瞬時に難しい計算ができたり物も数えられたり、また驚くべき記憶力の持ち主でもありました。
立ち寄ったレストランで、ウエイトレスが大量にばらまいた爪楊枝を一瞬で、何本床に散らばっているか言い当てたり、電話帳をAから順番に記憶していたり。
レイモンドと過ごすうちに、チャーリーの小さい時の遠い記憶も蘇ってきました。
子供の頃、チャーリーはレインマンという架空の友だちがいたと思っていましたが、実はそれはレイモンドだったと気がつきます。
レイモンドは幼いチャーリーが、熱いお湯がはってあるお風呂で火傷を負いそうだったのを救ったのに、父親はレイモンドがチャーリーに危害を加えようとしたと勘違いし、うまく説明が出来ないレイモンドを施設に入れてしまっていたのでした。
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「レインマン」ラストネタバレは?
チャーリーはロスに帰る途中のラスベガスで、レイモンドの特殊な能力を使って、ギャンブルで一儲けしようと計画します。
ブラックジャックのテーブルで、見事にレイモンドの記憶力で大金を勝ち取ったふたり。
監視カメラから見ていたカジノ側からふたりがいかさまをしているのでは?と疑いを掛けられたものの証拠は見つからず、勝ち金と共に出ていくよう言われます。
それでもこの勝ち金でチャーリーはビジネスを立て直すことができます。
初めは精神障害のあるレイモンドに翻弄されてイライラするチャーリーでしたが、この旅で次第に愛情が湧いてきます。
ロスに着く頃にはもう遺産などは関係なく、ただ兄レイモンドと共に暮らしていきたいと思うようになったチャーリー。
自分がレイモンドの後見人となるべく申し立てをします。
しかしレイモンド本人の気持ちは確認できず、やはり医師と一緒に精神病院に戻った方が彼のためだという結論が下されます。
列車で施設に帰るレイモンド。チャーリーは2週間後に会いに行く約束をして彼を見送りました。
最初はチャーリーが父親の残した財産目当てでレイモンドを利用しようとして始まった旅。
そのロードトリップで次第にサヴァン症候群である兄、レイモンドの存在がチャーリーの心の中で重みを増していく過程は気持ちが温かくなります。
最後、レイモンドがチャーリーと暮らしたいか、それとも施設に戻りたいかの選択をせまられますが、結局レイモンドからまともな返事は返ってはきませんでした。
それでもレイモンドもきっとチャーリーと同じ気持ちのはず、兄弟は一緒にいたいはずと思いたくなります。なにか切ない気持ちにもなってしまいます。
それでもチャーリーは離れていてもレイモンドを大切にし、これからも彼に関わっていくのだろうなというラストは、ある意味ハッピーエンディングでした。
レイモンドを演じたダスティン・ホフマンの演技はさすがで、この作品で主演男優賞を受賞しただけあり、それを見られるだけでも一見の価値がある作品です。
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