2020年5月小説投稿サイトに百田尚樹氏が自ら投稿した作品です。
「カエルの楽園」(2016年 新潮社)の設定のまま、新型コロナウイルスでおこった騒動をカエルたちの寓話で痛烈に風刺しています。
話題を呼んだタイムリーな小説は、緊急出版され2020年6月には書店に平積みされました。
2020年の締めくくりとしてこれからの今年はどういう年だったのか、そして未来はどうなるのかを考えつつ、「カエルの楽園2020」考察してみました!登場人物のモデルは誰?

2016年にベストセラーになった百田尚樹氏の本の続編ともいえる作品は注目!
「カエルの楽園2020」作者紹介
「カエルの楽園2020」作者の百田尚樹氏は、「永遠の0」(2006年)・「海賊と呼ばれた男」(2013年)など小説はベストセラー、映像化された映画も大ヒットしています。
百田尚樹氏は、1956年生まれの大阪府大阪市出身。同志社大学法学部中退後に放送作家となり、「探偵!ナイトスクープなどを長年に渡り手掛けました。
2006年に「永遠の0」で小説家デビューをはたし「海賊と呼ばれた男」では、本屋大賞を受賞しています。
「カエルの楽園2020」の前作となる「カエルの楽園」(2016年)には、自身のメールマガジンに連載していまいた。
尖閣諸島をめぐる日本、中国、韓国、アメリカをカエルたちに置き換えた寓話です。
「カエルの楽園」を読むことによって、より続編の「カエルの楽園2020」が面白く読めるのでお勧めします。
前作「カエルの楽園」はAmazonや楽天ブックス、Yahoo!ショッピングでも購入できます。
「カエルの楽園2020」あらすじと考察

「カエルの楽園2020」は、前作「カエルの楽園」のエンディングから始まります。
狂暴なウシガエルたちになぶり殺しにあったローラを目撃したソクラテスとロベルトは、ナパージュがもはや楽園ではなくなったことを悟ります。
翌日には、安息の地を探す旅を再開する決意をしました。しかし、目覚めるとナパージュには平和が戻っているようで以前とは様子が違うようです。
殺されたはずのローラもちゃんと生きていて歌を歌っていて驚かされました。どうやら、眠っているうちにソクラテスとロベルトは違う世界(パラレルワールド)に来てしまったようです。
ナパージュとウシガエルたちの関係も以前とは違っていて、友好的でツチガエルたちは、訪れるウシガエルから餌となるハエや虫を得て潤沢な食生活を送っていました。
やがて、ウシガエルの国で「肺の病気」がはやり始めます。
最初は楽観視していたナパージュでしたが、ウシガエル病はナパージュのウシガエルたちにも流行しだしたのです。
とうとうウシガエルの入国を規制したり、スイレンの花をマスクにしたり、ツチガエルの移動制限も行うようになりました。はたして、ナパージュはどうなるのか、、。
バッドエンディング、リアルエンディング、グッドエンディングの3つの結末が用意されています。
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カエルの楽園2020 ~登場人物・地名・モノ~登場人物のモデルは?
ここでは核心となる「カエルの楽園2020」の登場人物たちのモデルについて考察してみます。
【登場人物】
ソクラテス – 生まれ育った国を捨て放浪の旅の末、ナパージュに着いた。アマガエル。
ロベルト – ソクラテスの親友。感化されやすい。アマガエル
ローラ - 若い女性のツチガエル。歌が好きでよく歌っている。最初と最後に会うツチガエル。(護憲派)
ハンドレッド – 口が悪いナパージュいちの嫌われ者のカエル。小説の最後で作者であると告白します。
ハンニバル三兄弟 – 勇敢なツチガエルで、ウシガエルと戦える唯一の存在。(自衛隊)
プロメテウス – ナパージュの総理大臣。(安倍晋三)
デイブレイク – ウシガエルを擁護している。ウシガエルからの見返りで潤っています。(マスコミ)
マイク – 人気MC。ウシガエルの宣伝広告等?大物に操られているようです。(TVタレント)
スチームボード – 鷲。世界の監視役。世界の様子を知っています。(アメリカ)
ガルディアン – 反対派。なんでもかんでも反対します。(野党)
ディーアール – DR(ドクター)のローマ字読みです。(医者)
ウシガエルたち – ナパージュの隣、南の国に住むカエルたち。体が大きく獰猛。ほかのカエルを食べてしまいます。(中国人)
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【国・地名】
ナパージュ – ツチガエルの国 JAPANの逆読みになっています。(日本)
エンエン – ヌマガエルが住むところ(韓国)
西の国(ヨーロッパ)
沼の東にある小さな池(台湾)
南の崖(尖閣諸島)
ツチガエル – 日本人
ウシガエル – 中国人
ヌマガエル - 韓国民・在日韓国人
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【モノ】
ハエ・虫 – お金
水仙の花 – マスク
三戒 - 憲法9条
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「カエルの楽園2020」~トリビア
表紙の絵は、ラ・フォンテーヌ寓話の「王さまを求める蛙」のギュスターヴ・ドレの作画です。

味わいあるカエルの挿絵は、百田尚樹氏自身のもので、絵心があって驚かされます。
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