夢を持って生きている人はたくさんいるでしょう。
その夢を夢のままで終わらせるか、現実に変えるかはその人次第です。
「フラッシュダンス」は主人公を始めとし、夢を追う若者達の青春と葛藤を描いています。
監督は「危険な情事」や「ジェイコブス・ラダー」のエイドリアン・ライン。
出演は本作品が初主演となったジェニファー・ビールス、恋人役でマイケル・ヌーリー、他のダンス映画「ステイン・アライブ」や「ダーティー・ダンシング」にも出演しているシンシア・ローズなどです。
「フラッシュダンス」はサウンドトラックも大ヒットし、アイリーン・キャラの歌った主題歌の「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング」はアメリカのビルボードチャートで1位になり、アカデミー歌曲賞も受賞しました。
映画「フラッシュダンス」あらすじやラストネタバレは?登場人物や内容を考察!
映画「フラッシュダンス」あらすじ
ペンシルベニア州のピッツバーグに住んでいるアレックス・オウエンズ(ジェニファー・ビールス)は、将来はプロのダンサーになることを夢見る18歳。
彼女は身寄りがなく、住居に改造した倉庫で愛犬のグラントと暮らしています。
昼間は溶接工場で働き、夜はキャバレー兼グリル・バー、マウビーズのダンサーをしているアレックス。
ある夜、溶接工場の上司であるニック(マイケル・ヌーリー)がマウビーズを訪れ、アレックスのダンスを見て彼女の魅力に惹かれます。
ニックは一緒にいた友人から、アレックスが彼の工場で働いている事を聞かされ、彼女に近づきますが、アレックスは上司と食事に行くことはしない主義だとニックの誘いを断り続けます。
アレックスには他にも夢を追いかけながら、マウビーズで働いている友人がいました。
ウエイトレスのジェニーはフィギュアスケート選手を、彼女のボーイフレンドの調理場で働くリッチーはスタンダップコメディアンをめざしていました。
また、アレックスには良き指導者であり相談相手でもある、もとバレリーナーの老婦人、ハンナという知り合いもいました。
アレックスはハンナから地元のダンス学校のオーディションを勧められ、応募用紙を取りに行きます。
しかし、そこに来ていた他のダンサー達を見て、正式にダンスのレッスンを受けたことがないアレックスは疎外感を感じ、応募用紙を受け取らずに帰ってきてしまいました。
実は彼女はこれまで独学でダンスを学んできたのです。
ハンナには、ダンス学校まで行ったのに怖気ずいて逃げてきたとは言えずに、忙しくて応募用紙を貰いに行く時間がないと嘘をついてしまいます。
同じ町でストリップ・バーのザンジバーを経営するジョニーは、よくアレックスのまわりに現れては彼の店で働くよう誘いをかけてきますが、無視するアレックス。
マウビーズでの仕事帰り、ジョニーと彼のボディーガードに絡まれたところをニックに助けられ、これがきっかけでニックと食事に出掛け付き合うことになります。
リッチーはマウビーズでダンスの合間にスタンダップコメディーをやらせてもらうことに。
初めはしらけた空気が店内に漂いますが、焦って思わず口から出た予定外のジョークがうけて緊張がほぐれ、彼のステージはまずまずの出来栄えでした。
ジェニーはフィギュアスケートの大会に出場しますが、演技中に2度転倒した彼女は途中で滑るのをやめてしまいます。
今までの努力が全て水の泡だと嘆くジェニー。
ジェニーを慰めるアレックス。
予告編はこちら。
映画「フラッシュダンス」ラストネタバレは?
その後、リッチーはジェニーをピッツバーグに残し、スタンダップコメディアンの夢のために、ひとりロスに行くことを決心します。
こうして、失敗をしながらも、何とか自分の夢に向かって努力をする二人とは違い、アレックスはいまだにオーデションに挑戦する決心ができないでいました。
しかし、ニックと付き合いだしたアレックスは、年上で人生の先輩でもある彼の助言もあり少しずつ変わり始めます。
意を決して、オーディションの応募用紙をもらいに行くアレックス。
そこでオーデションは誘致された人のみが参加できると聞かされます。
ニックはアレックスには内緒で自分のコネを使って、彼女がオーデションに参加できるよう手助けをしました。
それを知ったアレックスは、自身の夢への実現のために他人が手を貸したことに激怒、もうオーデションには行かないと言います。
数日後、アレックスはニックに、オーディションにチャレンジするのが怖いから、僕がオーデションを受けられるように手を貸したのが気に入らないと言い訳をして逃げていると言われます。
次の日にアレックスがハンナの家を訪ねると、ハンナが他界したことを知らされました。
深い悲しみにくれるアレックス。
しかし、ついにアレックスはオーデションを受けに行く決心をします。
道端で見たブレイクダンスや、通りで交通整理をするお巡りさんの動きなどを取り入れ、彼女ならではの躍動感ある斬新なダンスを審査員たちの前で披露。
オーディションが終わり、満面の笑みで学校から走り出てくるアレックスは、赤いリボンを首に巻いた愛犬グラントと、バラの花束を手にしたニックに迎えられました。
「フラッシュダンス」では自分の可能性をいまいち信じ切れずに臆病になり、なかなか夢に向かって踏み出すことができないでいる18歳のアレックスがヒロインです。
人は夢に向かって行動を起こすのに、あれこれ考えてしまい躊躇しがちです。
そんな彼女の揺れ動く心情が、本作品ではよく表現されています。
アレックスとは対象的に、彼女の友人ジェニーとリッチーは夢に向かって積極的に行動を起こします。
映画の中で二人は挫折を味わいますが、彼らは、たとえ成功しなくても、その夢に向き合って努力をしたということに意味があると教えてくれているようでした。
ニックも過去の結婚・離婚の経験を経て、今まで見えていなかった、自分が本当に求めていた人生に気が付き、今を手に入れたとアレックスに話します。
彼も、自分の人生を後悔なく生きる大切さ、失敗しても人生はやり直しも効くことを示してくれています。
人はそれぞれが、それぞれの夢や目標を持って生きています。
夢を実現したり、目標を達成するには失敗を恐れずに行動を起こし、自ら飛び込んでいく勇気も必要です。
「フラシュダンス」はそうしたものに向かって突き進む勇気を与えてくれる映画です。
口コミは?
いくつもの挫折を味わいながら夢に向かって前に進む。80年代の映画と音楽も魅力的です。
映画「フラッシュダンス」はAmazonプライムビデオやU-NEXTの動画配信で視聴ができます。
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1980年代映画はこちらでも紹介をしているので併せてご覧ください。
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