メガフォンを取ったのは、「猿の惑星：新世紀」（2017年）・「猿の惑星：聖戦記」（2017年）が代表作のマット・リーヴス。目指したのは「バットマン誕生の物語ではなく、若きバットマンの心の変化と苦悩」を描くこと。脚本は、マット・リーヴス監督とピーター・クレイグ。
ピーター・クレイグの代表作は、「ホース・ソルジャー」（2018年）や、2022年公開予定の「トップガン マーヴェリック」などです。
「トワイライト」シリーズで、エドワード・カレン役のロバート・パティンソンが、主人公のバットマンことブルース・ウェインを演じます。
また、コリン・ファレル、ポール・ダノ、ゾーイ・クラヴィッツなど豪華キャストが脇を固めて見応えあるサスペンス映画となりました。
4月19日に冒頭10分が公開されました！
「THE BATMAN -ザ・バットマン-」の冒頭10分間の映像が公開。全米だけで3.65億ドル以上を売り上げている大ヒットの理由がわかるハイクオリティー映像。バットマンが初登場し、物語上重要なあのセリフを発するまでを見せてくれる大盤振る舞い。https://t.co/ZUBVj7PkML
— 映画情報 オスカーノユクエ (@oscarnoyukue) April 18, 2022
THE BATMAN－ザ・バットマンあらすじ
両親を殺害されたブルースは探偵となり、夜は黒いマスク姿となりゴッサム・シティの犯罪者を懲らしめていました。
最狂知能犯・リドラーが、現れて世の中の嘘に制裁を加えるような「なぞなぞ」の犯行予告を出し警察とブルースを挑発。
「なぞなぞ」は、政府の陰謀やブルースに関する過去の悪事を暴くような意味深なメッセージとなっていて、警察とブルースを翻弄させられます。
リドラーによって狂気と恐怖に追い込まれていくバットマンことブルースの結末は、、。
予告編、特報はこちら。
THE BATMAN－ザ・バットマン キャスト
バットマン／ブルース・ウェイン – ロバート・パティンソン
昼は探偵、夜は蝙蝠の仮面を被り悪を懲らしめています。
イギリスのロンドン出身。1986生。「TENET テネット」（2020年）のニール役を好演。
オズワルド・“オズ”・コブルポット/ペンギン - コリン・ファレル
犯罪の王者でなく、ペンギンと呼ばれることを嫌っています。
アイルランド ダブリン出身。1976年生。
「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」（2016年）、「ダンボ」（2019年）などに出演。
リドラー – ポール・ダノ
エリート市民を標的とし、バットマンと法執行機関をなぞなぞで混乱させる連続殺人犯。
アメリカ コネチカット州出身。1984年生。
「それでも夜は明ける」（2013年）、「スイス・アーミー・マン」（2016年）に出演。
セリーナ・カイル／キャットウーマン – ゾーイ・クラヴィッツ
ナイトクラブの店員であり泥棒。
アメリカ ロサンゼルス市出身。1988年生。父親はミュージシャンのレニー・クラヴィッツ。「ファンタスティック・ビースト」シリーズではリタ・レストレンジ役で出演。
カーマイン・ファルコン – ジョン・タートゥーロ（ファルコーネ）
ゴッサム・シティの犯罪王。
アメリカ ニューヨーク市出身。1957年生。
「トランスフォーマー」シリーズでは、シーモア・シモンズを演じています。
アルフレッド – アンディ・サーキス
ウェイン家に仕えている執事
イングランド ロンドン出身。1964年生。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズではゴムラを演じ、『猿の惑星』シリーズでは、シーザーを演じています。
ジェームズ・ゴードン – ジェフリー・ライト
ゴッサム市警察の刑事。
アメリカ ワシントンDC出身。1965年生。
「007／ノー・タイム・トゥ・ダイ」（2021年）に出演。
THE BATMAN－ザ・バットマンのラストネタバレ
両親を殺害されブルースは探偵となりました。なぜ、探偵になったのか？
その理由は両親を殺した犯人を捜すためです。
マット・リーヴス監督が、新たに制作した本作は、大筋では過去に公開されたバットマンシリーズと大きく違うことはないと思います。
過去作では、両親を殺害したのはジョーカーであることに気付き、毒ガスで市民を大量虐殺を計画するジョーカーと対決し見事に計画を阻止し、市民の命を守りました。
ただ、本作では出演キャストにジョーカー役がないことから、リドラーがジョーカーに代わるヴィラン（悪役）だと思われます。
ネタバレ感想
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3月11日（金）に劇場公開した「THE BATMAN」。
2時間半を超えるかなり長い映画ですが、内容は濃いので飽きる事無く鑑賞できました。
試写会レビューなどにもありますが、とにかく「暗い」というのはバットマンシリーズならではでしたし、シリーズの中でも最も悲哀に満ちた作品だったと思います。
まず、1番感じた事は作品として1990年代への愛に満ちた作品だと感じました。
というのも、作品の中で2回バットマン（ブルース・ウェイン）の語りが入るのですが、そのシーンに使われているのは1990年代グランジブームの火付け役であるNIRVANAの「Something In The Way 」が使われております。
というのもこの歌詞がまさしくこの物語を語っていると言ってもよく、リドラーのための楽曲だと感じられる点にあります。
「Something In The Way 」はAmazonプライムミュージックで無料で視聴ができます。
Underneath the bridge
橋の下の、粗末な掘っ立て小屋で。
The tarp has sprung a leak
ブルーシートを張っただけの屋根は雨漏りして
家のあちこちでは、水が跳ねている。
And the animals I’ve trapped
罠で捕まえた動物たちは
Have all become my pets
殺さず、みんな自分のペットにする。
And I’m living off of grass
生きていくには、草だけ食ってれば良い。
And the drippings from the ceiling
それと、天井からこぼれ落ちてくる雨水を飲む。
It’s okay to eat fish
そうそう、魚は食べても大丈夫。
‘Cause they don’t have any feelings
なぜなら、魚には感情が無いから。
Something in the way, Ummm
すべてはこの通りになる。
Something in the way, yeah, Ummm
これで充分なんだ。
Something in the way, Ummm
自然なことさ。
Something in the way, yeah, Ummm
何がおかしい？
Something in the way, Ummm
俺は命を奪う生き方はしない。
Something in the way, yeah, Ummm
正しいあり方なんだ。
Underneath the bridge
薄暗い橋の下。
The tarp has sprung a leak
粗末なブルーシートの屋根から
雨漏りが落ちてきては、床で水を跳ね上げている。
And the animals I’ve trapped
動物は捕まえても殺さない。
飢えても食べないし、金が無くても毛皮は取らない。
Have all become my pets
みんな俺の友達なんだ。
ペットにして一緒に暮らすのさ。
And I’m living off of grass
動物の命を奪う必要は無い。
草でも食っていれば、生きていける。
And the drippings from the ceiling
のどの渇きは、天井に溜まった雨を飲めば充分だ。
It’s okay to eat fish
でも魚は食べても問題ない。
草を食うのと変わらない。
‘Cause they dont’t have any feelings
どうせ魚なんて何も考えてないからね。
魚を仕留めることに、少しも気持ちは動かない。
Something in the way, Ummm
自然の摂理さ。
Something in the way, yeah, Ummm
生きとし生けるものは共存するんだ。
Something in the way, Ummm
動物を殺してはいけない。
Something in the way, yeah, Ummm
命は尊いんだ。
Something in the way, Ummm
植物や自然の恵みがあれば、何の問題もない。
Something in the way, yeah, Ummm
このままで生きていける。
Something in the way, Ummm
俺は間違ったことを言っているか？
Something in the way, yeah, Ummm
これで良いのさ。
引用元：https://nekoarukiwayaku.blogspot.com/2016/07/something-in-way-nirvana.html
リドラーは誰？
今回の敵になる「リドラー」はなぞなぞが好きな犯罪者でバットマンシリーズでも有名な悪役キャラですが、本作でのリドラーの背景は、元々ブルース・ウェインの父であるトーマス・ウェインが市長選挙の際に掲げた孤児院の設立時に「孤児」として入ったという過去があるんです。その後会計士になり、この孤児院の設立には「大きな力」が関係している事を知り、その暴露をする事に運命を感じてしまうという今風な動機で犯罪を犯します。
そこにはゴッサムのマフィアのボスであるファルコーネも関わっていたという内容です。
前回の「ジョーカー」でもそうでしたが、実際は同じような貧しい（特に白人男性）はすべてリドラーになりえるという、まさしく今のアメリカの問題を反映している点も見どころです。SNSを使ってリドラーは個人では無く、集団であるという今でいう「アノニマス」のような怖さがこのリドラーの存在を象徴しています。
「THE BATMAN」はどんな映画？
今回のニューバットマンはバットマン自体が若く、苦悩しながら父が志していた「ゴッサム」を正しい街にしたいという気持ちを持ちながら犯罪に「復讐」を違い行動しています。
作品としてはいわゆるノワール映画となっており、特に1990年代に流行したシリアルキラーを題材とした「羊たちの沈黙」などの怖さがあります。
一番オマージュしていたのは「セブン」と「SAW（ソウ）」かなぁと個人的には感じました。
SAWは実際には2000年代の映画ですが、リドラーの装置なんかは完全にジグソーのオマージュ感がたっぷりでした。
なぞなぞ部分に関しては実際の事件で映画化もされている「ゾディアック」のオマージュですが、ゴードンとバットマンのタッグ感なんかはブラット・ピットとモーガン・フリーマンのタッグに近い感じがしました。
残念だった点はキャット・ウーマンとのラブロマンスのシーンですね、映画の中での起伏のために仕方がないとは思いますが、バットマンのキスシーンはあまり求めていないというのが本音です。
DCと対するMARVELの作品と比べるとアクションの派手さは無いですが、「BATMAN」は普通の人間が武器やアイテムを駆使して戦うのが見所なので変なCGが無い分、昔からの映画ファンには楽しめる箇所でもあります。
映画が「暗い」というのは内容だけでなく、画面も終始暗いですが、「それがBATMANの良さ」でもあると思うので、上記にあった作品が好きな人にはたまらなく面白い作品となっております。
もう1点、気になったのは何故日本公開日が3月11日だったのかが疑問です。
というのも内容的に「洪水」が起きてしまうので日本人ならどうしても感じ方が変わってくると思います。
洪水の中で人々を助けるバットマンはカッコいいのですが、ちょっと気になった箇所ではあります。
期待されていたホアキン・フェニックス演じるJOKERの登場はありませんのでご注意ください。
JOKERのブルーレイはAmazonや楽天市場で購入ができます。
「THEBATMAN」の口コミは？
「スパイダーマンNWH」が約二時間半、今度の「ザ・バットマン」に至っては約三時間。もう休憩入れた方が良いよね。『アラビアのロレンス』だって初公開版は3時間27分とかだよ。 pic.twitter.com/G1uQdbMZwQ
— 🖖濁山ディグ太郎🖖 (@DiRRKDiGGLER) January 20, 2022
アメコミ不朽の名作。上映時間の長さも話題になっています。
バットマンシリーズ過去作で是非とも見ておきたい作品は？
「バットマン」（1989年） 監督/ティム・バートン 主演：マイケル・キートン。
「バットマン ビギンズ」（2005年）監督/クリストファー・ノーラン 主演：クリスチャン・ベール。
「ダークナイト」（2008年）監督/クリストファー・ノーラン 出演/クリスチャン・ベール
「JOKER」（2019年）主演：ホアキン・フェニックス
「ダークナイト」は、ファン投票1位。「バットマン」と「バットマン ビギンズ」は、バットマン誕生を描いています。
新作を観る前にお勧めの過去作を視聴すれば新作をより楽しめるでしょうね。
バットマンシリーズを動画配信サービスで視聴するならAmazonプライムビデオやU-NEXTがおすすめです！約1か月の無料会員期間もあるのでお得！
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