耳に残るキャッチーな音楽と軽快なダンスが満載で、若者パワー全開の青春映画「フット・ルース」。
都会から田舎町に越して来たひとりの男子高生が、その町に住む保守的な大人達の作った、若者に対しての行き過ぎたルールを変えようと奮闘するというストーリーです。
監督は「摩天楼はバラ色に」や「マグノリアの花たち」のハーバード・ロス監督。
主役の高校生役にはケビン・ベーコン、町の牧師役はジョン・リスゴー、牧師の娘役はロリー・シンガー。ケビン・ベーコンは本作で大ブレイクし、人気俳優の仲間入りを果たしました。
友達役ではクリストファー・ペンやサラ・ジェシカ・パーカーも出演しています。
映画「フットルース」あらすじは?
シカゴ生まれのシカゴ育ちの高校生のレン・マコーミックは、母親と共に叔父の家族が住んでいるアメリカ中西部にある小さな田舎町ボーモントに引っ越してきました。
教会の日曜礼拝に母親と一緒に出掛けたレンは、牧師のショー・ムーア、彼の妻のバイ、レンと同じく高校生の娘エリエルと会います。
エリエルは父親の前ではおとなしく振る舞ってはいますが、陰ではワイルドな女子高生。
新しい学校の初日、レンはネクタイにレザージャケットで決め、愛車のフォルクス・ワーゲンで登校。周りからはジロジロ見られ、なんとなく浮くレン。
それでも学校の廊下でたまたまぶつかったウィラードと友達になり、ランチの時にはエリエルの親友のラスティ達のテーブルに誘われ、この町のことをいろいろと聞くことが出来ました。
彼らが言うには、5,6年前に、酒に酔ったボーモントの若者達が運転していた車が死亡事故を起こし、以来、お酒やドラッグはもちろん、ロック・ミュージックやダンスも若者に悪影響があるという理由で、この町では禁止になったということでした。
ロックをかけながら車で町を走れば警察に止められる始末。
音楽もダンスも普通に好きな高校生のレンはこの町に住む大人たちの考えが理解できません。
一方、エリエルは日に日にレンのことが気になっていく様子。彼女にはすでに不良グループのリーダーのチャックというボーイフレンドがいますが、チャックもそれを察してか、レンを敵視。
レンにチキンレースでの決闘を申し込んできます。
そのレースは、1本道でトラクターとトラクターを互いに双方から走らせ、先にブレーキを踏んだり避けた方が負けというものでした。
強気のチャックはレンに余裕で勝てると思っていましたが、お互いに一歩も譲らず、ふたりのトラクターはだんだんと近かづいていきました。
レンはトラクターから飛び降りようとしましたが、スニーカーのひもがトラクターに絡まり、飛び降りられずにそのまま前進し続けます。
焦ったチャックがトラクターから川にジャンプ、この勝負はレンの勝利に終わりました。
チキンレースの一件からエリエルはレンに急接近。
ある夜、レンはウィラード、エリエル、ラスティを連れて隣町のバーに繰り出します。
予告編はこちら。
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映画「フットルース」 ネタバレ感想は?内容も解説!
そこでウィラードは、実は踊りが出来ないことを告白。楽しそうに踊るレン達を尻目にひとりテーブルでビールを飲み続けました。
バーからの帰り道に通った橋で、ウィラードが例の若者の事故の話を持ち出します。その事故はこの橋で起こったものでした。
アリエルがその事故について話し出します。
踊りに行った帰り道、酒に酔った若者たちはカーチェイスをし、車は橋から転落し全員が死亡するとういう事故で、死亡した若者の中にはムーア牧師の息子、エリエルの兄もいました。
息子の事故死に大変ショックを受けたムーアは、ダンスやロック・ミュージックは若者に悪影響を及ぼすものとして禁止するように町議会に働きかけ、こういった事故が二度と起こらないよう人々を導くのが、この町の牧師である自分の役目と思っているようでした。
ムーアは、娘のエリエルがどんどんレンと親しくなっていくのを心配し、レンに会うのを辞めるように言いますが、エリエルは彼のいうことを聞くどころか、さらに反抗的になり、これまでの父親に対する不満が一気に噴き出します。
レンは音楽を聞き踊るのは自由だと主張するために、高校のプロム・ダンスパーティーを計画。
放課後はダンスが出来ないウィラードにダンスを教え、ウィラードも見違えるように踊れるようになり、プロムに向けて準備万端。
しかし、レンの行動は町の人々の反感も買い、母親は職場から解雇され、居候をさせてもらっている叔父の家には「地獄で焼かれろ」と書かれたレンガが投げ込まれたりしました。
それでも仲間の後押しのもと、レンは町議会で、バイブルからの言葉も引用し、ダンスは決して悪いものではないと訴え、ダンス禁止の撤廃を求めますが、彼の訴えは認められずに終わりました。
レンのバイト先のボスがボーモントの外の製粉所でプロムのダンスパーティーをやってはどうかと提案。
レンはボーモント町内でやらないと意味が無いと言いますが、結局はその提案を受け入れ、そこでプロムを決行することにします。
ムーアは教会の会衆が図書館にある本を、若者たちにとって好ましくないと言い、次々に燃やしているという報告を受け、そこへ駆けつけます。
こんな混乱を招き、住民の為に良かれと信じてやってきたことが本当に正しかったのか、ムーアは疑問に思い始めます。
考えた末、彼は日曜日の礼拝で、製粉所でのプロムパーティーを認める発言をし、レンやエリエルたちは歓喜します。
プロムの当日、レンは愛車でアリエルを迎えに行き、ふたりで会場に向かいます。
抱き合い微笑み、明かりの灯った会場を遠くから見守るムーアと妻のバイ。
ウィラードもラスティと一緒にバイクで会場に到着。
そこにチャックと彼の仲間たちが現れ、ウィラードに喧嘩を仕掛けてきました。騒ぎを聞きつけ外に出てきたレンはウィラードと共にチャック達を叩きのめします。
そして会場に戻ってダンス・パーティーは再会。
自分たちの自由を勝ち取った若者たちは、満面の笑みで音楽とダンスでプロムの夜を楽しみました。
大人(親世代)と若者(子供世代)とでは物の見方も考え方も異なり、ロック禁止、ダンス禁止とまでは行かなくとも、意見が食い違ってイライラなんてことも。
そんなあるあるなシチュエーションで若い世代の共感を得られたのも、この映画がヒットした一因かもしれません。
そして「フット・ルース」を語るうえで切っても切り離せないのが、サウンドトラックです。
ダンス・ミュージックを中心にロック、バラードなどを収録。
この映画のサウンドトラックにはケニー・ロギンスの映画と同名の「フット・ルース」をはじめ、デニース・ウィリアムスの「レッツ・ヒア・イット・フォー・ザ・ボーイ」、アン・ウィルソン&マイク・レノの「パラダイス~愛のテーマ」、ボニー・タイラーの「ヒーロー」などが収められています。
これらの曲は本国アメリカだけではなく日本でも大ヒットし、日本のミュージシャン達がカバーしたり、CMやドラマの主題歌に使われたりもしました。
それにしても、当時、音楽を聞くのはラジカセにカッセトテープという時代。
そんな時代背景も一緒に楽しみたい映画です。
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口コミは?
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— Mori (@tom2mind) January 23, 2022
いつの時代も若者が自由を獲得するのは困難がつきまといます。カセットテープレコーダーが時代を感じさせます。
1980年代映画に関してはこちらでも紹介をしているので併せてご覧ください。
ミュージカル映画も色々ご紹介しています。
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