映画「ファーストラヴ」は、父親を刺殺し逮捕された女子大生と事件を取材する臨床心理士、それぞれの周辺人物を通じて現代社会における家族の闇が描かれる映画になっています。
映画の原作は、島本理生原作の長編ミステリー小説「ファーストラヴ」です。2016年7月~2018年1月号の別冊文藝春秋に連載されていました。第159回直木賞の栄冠に輝いた作品です。島本理生原作小説の「ナラタージュ」(2017年)や「Red」(2020年)に続き3本目の映像化作品となりました。
2020年には、テレビドラマ化されてNHK BSプレミアムで放送されました。さらに、堤幸彦監督がメガフォンを取り、北川景子主演で映画化され2021年2月に公開となっています。
堤幸彦監督の代表作は、「TRICK」や「SPEC」シリーズなどです。最近の作品では、「人魚の眠る家」(2018年)、「十二人の死にたい子どもたち」(2019年)など。
「天空の蜂」(2015年)で、第40回報知映画賞監督賞を受賞しています。
脚本は、浅野妙子。代表作は、テレビドラマ「ラブジェネレーション」や映画「八日目の蝉」を手掛けたヒットメーカーです。
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「ファーストラヴ」あらすじ
川沿いを血まみれで歩く女子大生・聖山環菜が逮捕されました。殺されたのは彼女の父親。
「動機はそちらで見つけてください。」と挑発的な言葉で話す容疑者の環菜は、過激な言動から世間を騒がせていました。
事件を取材する公認心理師の真壁由紀は、義弟で弁護士の庵野迦葉とともに彼女の真実の動機を探るため、面会を重ねます。
環菜の二転三転する供述にもて遊ばれ、何が真実か?分からなくなって行く由紀。由紀は環菜にどこか昔の自分と重ね合わせ「共通する何か?」があることを悟ります。過去の自分を知る迦葉の存在と、環菜の過去を知ることになったことをきっかけに、由紀は心の片隅に封印した記憶と再び向き合うことに。
なぜ、環菜は父を殺してしまったのか? ファーストラヴに隠された事件の真実に、由紀の記憶も揺らぎ出します。
予告編はこちら。
「ファーストラヴ」キャスト
事件を取材し記事を依頼された公認心理士 真壁由紀 ‐ 北川景子
環菜の事件を担当する国選弁護士、由紀の義弟 庵野迦葉 ‐ 中村倫也
アナウンサー志望の大学生・父を刺殺した容疑者 聖山環菜 ‐ 芳根京子
画家で、環菜の義父 聖山那雄人 ‐ 板尾創路
ゲームセンター店長、環菜の初恋の人 小泉裕二 ‐ 石田法嗣
環菜の元カレ 賀川洋一 ‐ 清原翔
由紀の母 真壁早苗 ‐ 高岡早紀
環菜の母 聖山昭菜 ‐ 木村佳乃
写真館経営 由紀の夫・迦葉の兄 真壁我聞 ‐ 窪塚洋介
血のつながらない真壁我聞と庵野迦葉。
迦葉は、子供のころ実の両親に捨てられ我聞の両親に育てられました。
由紀と迦葉は、同じ大学に在籍し交際していましたが破局。
その後、写真家の衙門と知り合い結婚します。
結婚後はテレビ出演し多忙で人気のある由紀を支える主夫となった我聞です。
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「ファーストラヴ」主題歌と挿入歌は、Uru
エンディングを盛り上げるのは、Uruが歌う主題歌「ファーストラヴ」です。残酷で美しい物語のエンディングにふさわしいでしょう。
さらに挿入歌の「無機質」もUruから提供されました。
Uruの透き通るような声でありながら胸に刺さる歌声が印象的です。
劇中の音楽は、イタリアの作曲家アントンジュリオ・フルリオが監修し同じテーマなのに、アレンジで変化させ繰り返し登場人物たちの感情にあわせ使用しています。
MVはこちら。
©Uru
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「ファーストラヴ」見どころ
美術スタッフが、何度も霞が関の簡易裁判所に出向き、リアルさを追求した法廷セットの凄さ。
リアルな法廷セットから醸し出されるリアルな法廷闘争は迫真の演技は、まさに見ごたえあるものになりました。
予測不能な結末と、タイトルに隠された濃密なヒューマンドラマが織りなされた傑作映画に仕上がっています。
なかなか重いテーマで複雑な女性心理が描かれていますが、結末は穏やかで暖かな気持ちになるので安心して鑑賞してください。
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