
映画24本目はスティーブン・キング原作のペットセメタリーです。
1989年に映画化された作品のリメイク版として公開中の作品です。
おススメ度は
★★★…時間があれば観て損なし!
ジェイソン・クラークが主演だったんですが、この俳優さんは結構色々な作品に出演していて、ゼロ・ダーク・サーティやパブリック・エネミーズ辺りが有名な作品でしょうかね。
どんな映画なの?
今回リメイク版という事での以前ブログで1989年の映画については触れていますが、
2019年版のリメイクという事で結構変わっていました。
原作ともプロットが違っていて、ある意味期待を裏切ってくれた作品だと思います。
音びっくりな怖さもあり、スティーブン・キングならではのB級感もあり個人的には満足な作品でした!
この映画はジャンルでいうと悲しいホラーという分類になるんでしょうか。
子供を持つ親にとってはけっこうショッキングな内容となってます。
ストーリーはというと、とある田舎町に一家で引っ越してくるところから始まります。
奥さんがいて、長女と長男そして飼い猫と理想的なアメリカの一家。
そもそも引っ越してきたのは夫が医療の仕事をしていてあまりの忙しさに
家庭の時間を取れなくなったことが原因。家族との時間を大切にするため、
学校の担当医といった仕事をするんですけど、その割にガチで外科手術とかするんですよね。
家族が引っ越していた家には大きな森があり、そこには「ペットセメタリー」(映画の中の看板にはペットセマタリーと記載」があり、そこはペットとして飼っていた動物たちのお墓になっているんです。
キービジュアルにもなっている子供たちが動物のお面を被って動物を埋めにいく
儀式を妻のレイチェルと娘のエリーが見つけるんです。
そこから、なんかここって普通じゃないんじゃないかという伏線を張るんですね。
この映画の重要なところはリメイク版という事つまり、多くの人が1989年の映画版を観ている事が予想されるんですよね。
作り手としてはいかに前作に沿った内容で且つ観客を飽きさせないかが重要に
なってくるところ。僕も前作は見ていたのでこう話が進んで最後はこうでしょ。
とある意味期待はせずに観に行きました。
家の目の前は工場へ向かうトラックが猛スピードで通る危険な場所だったんですね。
(てか、普通に考えれば物件購入するときに気がつくでしょと思いますがそこは野暮ですな)
ハロウィンの日に飼い猫がトラックに轢かれて死んでしまうんですね、それを一緒に見つけた隣の家のおじいさんジャドはエリーが悲しむという父親を見て、
「ならちょっと夜に埋めに行くとき一緒にこいやっ!」って誘うんです。
連れていた先は先住民の土地だった…
これが大きな過ちのはじまり、はじまりってなわけで物語が動いていきます。
ジャド(ジョン・リスゴー)この役者さんなんか見たことあるな~っと思ったら、
1982年の映画「ガープの世界」(ロビン・ウィリアム主演)の性転換したアメフト選手だったのね、この時はNY,LAの批評家協会賞の助演男優賞と貰っていたりと結構話題になった人だったんですね。完全に忘れてました。
このジャドが映画の狂言回しとなってこの一家が破滅に追い込まれていくといった
映画になっております。
1989年版との相違点
この映画は最初の1時間は前作と同様の内容をほぼなぞっていくんですよね。
観客にはあー、やっぱり前作を今風にアレンジしただけの話なのかな~。と
思わせる、そこがミソでしょう。
前半の相違点としては主人公のルイスが働いているところに大けがをして搬送されれくる、学生がヴィクター・パスコーというんですが、その学生が
1989年版は白人だったのに対し、今作では黒人になっています。
1989年版のゾンビみたいな男のジャケットはこのヴィクター・パスコーなんですよ。
ここからはネタバレを含みますのでご注意ください。
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そして、ここからが前作をぶっ壊しにかかってくるんですね~。
それはエリーの9歳の誕生日会のシーンなんですけど、道路はトラックがバンバン通る危険なところなのに垣根も無い家の庭でルイスが子供たちと鬼ごっこ的なことするんですよ。しかも一番下の子ゲージも参加しているっていう危険極まりない事しちゃうんですよ。
案の定、ゲージが道路に飛び出てそこにトラックが!!!!!!!
前作ではすんなりゲージ轢かれちゃうんです。
しかし!今作ではルイスが助ける!しかもギリギリ…
そのせいでトラック横転!そしてなんと横転したトラックの先にはエリーが!!
そうなんです。エリーイズデッドです。
前作もそうでしたが、子供が死ぬシーンは子供を持つ親としては
フィクションとしても結構苦しいものがありますね。
子供を持つ親の気持ち
ここからは子供を持つ親の気持ち、葛藤が物語の主となります。
ほんと悲しいんです。たとえどんな形でも死んだ娘に帰ってきてほしい。
そんな気持ちからルイスは先住民の土地へ足を踏み入れます。
だめだルイスー!っと心で叫びつつも、埋めちゃうんですよ。
親としてはそうですよね。子供の死は受け入れられない。。。
エリーは案の定、家に帰ってきます。
ですが、元のエリーではもうないんですよ。
そこから一家を殺すため殺戮がはじまりますが、見ていて痛い!
特にとなりの家のジャドをエリーが殺しに行くんですが、メスでアキレス腱を
バサッて!痛いよそれは。。。。
そしてエンディングへ向かうんですが、最後はもうコメディですよ。
エリーが母親のレイチェルを殺して埋める、レイチェル復活、ルイスを二人で
殺す、ルイス復活。。。
最後に取り残されて車にいたゲージに3人で忍び寄る。。。
エンディングです。
終わり方は1989年の作品の方が悲哀があって良かったかなぁという感じですが、
よりエンタメホラーとしてリメイクされたなって感じでした。
是非、観ていただきたいですが、実はあまり公開している劇場が少ないので
よく調べてから観に行きましょう。東京だと日比谷、新宿、池袋、お台場、六本木辺りのTOHOシネマズで公開しているのでチェックしてみてください!
~追記~
日本の表1のジャケットのキャッチコピーはだめだと思いました。
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ネタバレしちゃってるし…せめて娘はって言葉は入れないでほしかった。。。
★★★
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